(解決手段として)
O透明合成樹脂材を足先が触れない靴の不要空洞部であるつま先の捨て寸部分のみに使用し、指先確認が出来るようにする。
○透明樹脂材に硬化剤などを塗布・含浸させ、通常の先芯の役目を果たす程度の硬さに加工処理する。
○美的効果を出す為、指の状態が分かる程度に透明材を着色したり、プリント柄にしたり、メッシュ材やチュール材を挟んだ素材を使うのも良い。
○別の方法として、指先が見えるように網目状などの様にデザインした、通常の先芯材を基布として甲被となる透明材にコーティングする。
(効果として)
○靴の屈曲域や足に触れる部位には透明材を一切使わない為、通常の履き心地を損ねない。
○先芯機能も有する為、靴の型くずれ防止や指先保護にもなり安全面も守れる。(通常の先芯よりも強度有り)
○指先に触れない空洞で狭域部の捨て寸部分を有効活用し、そこに少量の透明材を使用するだけの為、通気性など衛生面にも大きな影響を与えない。
○本来、指先が入ってはいけない捨て寸部分のみを透明にする事により、甲被素材との境目が自然と靴購入時におけるサイズの大小を見極め認識する為の目安線となり更に、足の成長により指先が見えはじめたら、買い替え時が近付く事を知らせるサインともなる為、本案の透明部位により明確なサイズ判断ラインを構成する事が出来た。
○透明合成樹脂材を使用しても、使用する場所・分量・加工法などにより、履き心地面・安全面・衛生面など子供靴造りにとっての全てのセオリーを崩す事なく、確実に効果が得られる。
○単純で明快な考案の為、消費者に使用効果とその理解度が明確に伝わる。
○消費者にとって一番の悩みであった、靴の購入時や買い替え時に大人が見て迷う事なく正しいサイズ判断が可能となり自信と安心感を与えられる。
○子供達の足が正常に健康に発育する。
*以前、主要百貨店・スーパーなど約100店に独自でアンケート調査した所、回答を頂いたほとんどの現場サイドから、この考案を支持する旨のご返事を戴きました。
この特許を活用して商品化していただける企業からのご連絡をお待ちしております。
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【連絡先】 <登録特許 第4423530号>
発明者: 長野英介 (221-0865) 神奈川県横浜市神奈川区片倉3−8−17
TEL: 045−481−3948 E-Mail: クリックするとメールを表示
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(発明者コメント)
私も靴の仕事に従事しておりますので子供の指先の状態は「先芯部を押せばある程度までは分かる」と思っていましたが、それは靴を専門職としている私達だけの話であって、靴にあまり知識のない一般の消費者の方々にとって、サイズ選定の時など子供の指先の状態を容易に判断出来ない方が意外に多い事に気付かされました。
子供は足の状態の不具合をうまく訴えられず、親御さんも不安顔で困っている光景を無人の売り場でよく見かけます。
たとえ専門家にサイズの合った靴を選んでもらっても、その後の足の成長による買い替え時の判断は自分達でしなくてはなりません。
しかし、そこまで注意深く自分の子供の足の発育に興味や関心を持っている方々は今だ希少で、子供が「靴がキツイ」と言うまで放ったらかしと言うのが実情です。
そう言う私も、次女が小学生の頃「靴がキツイ」と訴えたので買い替えに行った際、2サイズ上のサイズまで足が成長していた時には「ゾッ」としました。
原因の多くは、脂肪の多い子供の足は痛みに鈍感な為、通常の子供靴や学校用上履きなど少々指が重なったり曲がっていても、かなり無理な状態まで履き続けてしまい、本人が「キツイ」と感じた頃には時すでに遅く、誰も気付かないうちに指先は危険ゾーン(捨て寸部)を通り越してしまっているのです。その為、ある統計では外反母趾や変形指など何らかの足の異常を持つ子供は全体の7割に及ぶという結果も出ています。
しかし、この問題は親・子供・メーカー側の誰の責任でもありません。
足の成長段階における単なる一時期の感覚的な問題で起こってしまう事なのです。
全てに個人差があるこの時期の子供の足の成長はどうしようもなく予測がしがたく、しかも骨格形成に一番大事なこの成長期にだけ実際に起こっている問題なのです。
今回の本案の主旨は、靴の購入時における手助けはもちろんの事、使用後、親御さん達がこういう状況になる前に子供の足の異常に「一歩手前で気付いて頂きたい」
そして、たえず指先を確認出来れば子供の足に「もっと関心を持って頂ける」と言う強い思いで考案した次第です。
そして、単純明快な少しのサポートで長年に渡るこの問題の解決策になればと思っております。
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