寝たきり患者のおむつ外しを防止! 介護労力の軽減!
介護経験と介護の現状を知る 看護師のアイデア
思いやりスカート本体 |
患者着用時 |
効果
寝たきりの認知症患者のおむつ外しを防止出来、周囲に排泄物をまき散らす不潔行為を防ぐことが出来る。
胃瘻管、尿カテーテルなど、チューブ類の抜去を防止出来る。
皮膚の痒みに伴う掻き毟り行為を防止することが出来る。
介護者の労力が軽減されるとともに、患者本人も手足を抑制されることもなく安楽な体位で臥床することが出来る。
商品の説明
おもいやりスカートは一枚物となっている為、寝たきりの患者さんにローリングのみで簡単に装着出来、
さらにファスナーを下から開閉出来るようにしたため、全部外さなくてもおむつ交換が素早くできる。
尚、スカート臀部に余裕を持つことにより患者の屈曲動作が制限されず安楽に過ごすことができ、
前面のファスナーが3本あることにより、体型に合わせて適当な緩みを調整できる。
これらは上下に特殊スナップを使用することで、患者さんは容易に外すことは出来ない。
カテーテル類は下から出すようにすると、患者はそちらに意識がいかないため安全である。
おもいやりスカートを考案に至る
介護の現場では認知症患者が多く、已むおえず抑制(身体拘束)している現状がある。
皮膚の痒みに伴う加減のない掻き毟り、おむつ外しやチューブ類の抜去など基本的な見守りなどでは対応しきれず、ミトン着用や病衣の裾縛りなどが行われているケースがないとは言えない。
抑制は患者自身もさることながら、御家族にとっても精神的な負担となり辛いものである。
私は現在、看護師として働いています。
某日、百歳の高齢なMさんが在宅困難の為、当院療養病棟に入院され、私の担当となりました。
軽い認知症はあるが脳梗塞がなかった為に両手が利き、昼夜関係なくおむつ外しと皮膚の掻き毟りがあった。(血だらけとなる)
ミトン使用、病衣の裾縛りには泣いて怒りを表した。
自宅で平穏に過ごしていたMさんにとって、入院生活は受け入れがたい日々となってしまったのです。
このために何とか楽に自由な姿勢で寝させてあげたいという思いから、此のスカートを考え着用させてみたところ、嫌がらず穏やかな表情で過ごすようになったのです。
その姿を見て私自身、本当にホッとしました。
他にも問題のある患者さんに着用してもらい、その効果を検証した結果、病院が取り組んでいる身体拘束解除に大変有効であったことが証明されました。
人は手の抑制がないだけでいかに自由を感じ平穏でいられるか、身体拘束解除が人間性の尊厳につながると思われます。
この考案の商品化企業を探しています。
【連絡先】
考案者: 村上 智子 (北海道札幌市)
TEL : 011-598-1984
E-Mail: クリックするとメールを表示